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 ディー・エヌ・エー(DeNA)が外部筆者らの記事を集めた「キュレーションサイト」の不正確さを指摘され、公開をすべて中止した問題で、守安功社長と南場智子会長が7日、記者会見を開いて陳謝した。問題の発端となった健康・医療情報サイト「ウェルク」は「再開のハードルは非常に高い」と閉鎖を示唆した。

 会見の冒頭、守安氏は「多大なるご心配をおかけし、心よりおわび申し上げます」と述べ、南場氏らとともに深々と頭を下げた。

 守安氏らは、社内のプロデューサーが指示し、社外のライターらにお金を払って記事をつくっていた仕組みを説明。サイト上では、DeNAは記事に関わっていないと説明していたが、「ウェルク」の記事の9割は、報酬を出して書いてもらっていたという。守安氏は「メディア事業をつくる上での著作権者への配慮や情報の質の担保などへの認識が甘かった」と述べた。

 DeNAは第三者委員会をつくり、このような手法を誰が主導したかや、なぜ問題の広がりを防げなかったのかなどを調べてもらう。調査後、関係者を処分する方針だ。不正確なサイトの記事で健康被害を受けたり、自身の記事をコピーされるなど著作権を侵害されたりした人からの相談を受け付ける窓口も設置する。

 守安氏は、14年に「イエモ」などのキュレーションサイトを買収した時点で著作権侵害の危険性を認識していたという。ただ「12年をピークに業績が下がり、他の新規事業も期待通りに成長しなかった」ことから、「成長を求める中で管理体制がおろそかになった部分があり、反省している」「(成長への)チャレンジと法令順守のバランスをとれなかった」と述べた。

 著作権法に触れていたのではないかとの指摘に対しては、「現時点で法的な責任があるかはわからない」と述べ、「社長は辞めず企業を成長させる」と引責辞任を否定した。運営していた10のキュレーションサイトのうち、ウェルク以外は「ニーズは高い」として、将来的に再開する意向も示した。

 1999年にDeNAを創業した南場氏は、5日に亡くなった夫の看病のために社長を退くなど医療への関心が高いことで知られる。ウェルクについては「重い医療情報を扱っていたことを最近知って愕然(がくぜん)とした」と釈明。「問題が企業の風土や組織のあり方に及んでおり、創業者として責任がある」としたものの、この日は自身の処分は発表しなかった。

 DeNAは自動運転や遺伝子検査など命にかかわる事業も手がけており、影響は避けられない。守安氏は「会社全体の信頼性が揺らいでいる。生まれ変わる必要がある」と話した。

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