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 蔵王山系の冬の風物詩「樹氷」となる針葉樹アオモリトドマツに今年、キクイムシの被害が起きていることが林野庁東北森林管理局などの調査で分かった。同局の山形森林管理署や県は、調査を続けて対策に乗り出す方針だ。

 13日、山形森林管理署や県などでつくる検討会で報告された。蔵王の樹林は2013年秋以降、ガの幼虫による食害で落葉が目立ち、植物活力剤の注入や、ガの幼虫の天敵となる蜂の自然増などで収束しつつあったが、今度はキクイムシが襲いかかった状況だ。

 山形森林管理署によると、今年6月に被害を把握した。8月の調査では、ガの幼虫の食害が集中した蔵王ロープウェイの「地蔵山頂駅」付近で、キクイムシの被害が目立ったという。

 キクイムシによって枯れるかどうかは、樹木の健康状態や自然条件に左右されるという。国定公園特別保護地区による規制もあり、当面は調査を続けて対策を検討する。今後、人工的に発芽させた種子をまいて森を再生させる試験もするという。