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 鳥羽水族館(三重県鳥羽市)が購入した深海魚に寄生していた生物が新種であることがわかり、学会誌に記載された。深海魚トリカジカのエラにいたことから「トリカジカエラモグリ」と命名され、館内の「へんな生きもの研究所」で標本が公開されている。

 昨年1月、尾鷲市沖で採れたトリカジカ(体長30センチ)を海水魚の業者から購入。このうち2匹のエラやヒレなどに5匹(体長8ミリ~30ミリ)の寄生虫がいるのを森滝丈也学芸員(47)が見つけた。

 タイなどの口の中に寄生するウオノエ類と分かったが、トリカジカへの寄生例は聞いたことがなく、標本化して研究者に送付した。鑑定にあたった研究者らが新種と確認。今月の日本甲殻類学会の国際誌にウオノエの新種で、和名をトリカジカエラモグリとする論文が掲載された。ラテン語の学名には発見者の「モリタキ」の名が入った。

 森滝学芸員は「学名に自分の名が入りうれしい。知られていない生きものをぜひ見ていただきたい」と話す。「へんな生きもの研究所」は甲殻類のダイオウグソクムシを展示するが、トリカジカエラモグリも同じ等脚目に属するという。(荻野好弘)