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 東京都千代田区の区立中学校で、原発事故のため福島県から自主避難している生徒がいじめを受けた問題で、区教委はこの件についていじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」にあたると判断した。同区での重大事態は初めて。来週に「いじめ問題対策委員会」の初会合を開き、聞き取りなどの調査を進めていく。

 これまでの学校による調査で、同学年の3人から「おごってよ」などと言われ、お菓子など計約1万円分をおごっていたことが分かっている。区教委は財産被害と精神的苦痛を受けたことを重くみて、14日に「重大事態」と判断した。

 生徒は朝日新聞の取材に、小学校のころから「放射能菌」などといじめを受け、昨夏ごろから一部の生徒に「避難者だとばらすよ」などと言われて「お金で済むのなら」とおごらされてきたと話した。教科書とノート計14冊がなくなる被害もあったと訴えている。

 区教委はまた、東日本大震災で避難してきた別の生徒へのいじめが昨年度もあったと明らかにした。いじめを受けたのは区立中学生で、「冷やかしやからかい、悪口や脅しなどの言葉を言われた」というようないじめがあったという。すでに解消済みで、区教委は「避難してきたことが理由ではない」と認識しているという。(青木美希)