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 複雑に枝分かれし、カーブを繰り返しながらタンクとタンクを連結するパイプライン。鈴木隆也さん(41)は、まるでコンビナートのような工場模型を組み立てられるブロック玩具「チューブロック」を開発し、昨夏、兵庫県尼崎市に設立した新会社で商品化した。

 4年前、配管資材メーカー「ベンカン」(本社・群馬県)の社員として工場のある尼崎市を拠点に営業活動をしていた時、「これまでにない新事業を考えてくれ」と特命を受けた。事業開発室長になったが、室員は自分1人。社内からアイデアを募り、有志のチームで試行錯誤が始まった。

 配管技術を骨組みに使ったインテリア家具、サッカーゴール……。いろいろ試したが、コストなどがネックで断念。そんな中、浮上したのがブロック玩具案だった。「配管の継ぎ手で家具の骨組みをデザインしていた時、『パズルみたいで面白いね』という声が出たので、これはいけるかも……と」

 室員らと工夫を重ね、3Dプリンターでピースを試作。遊ぶと、工場模型や動物などのキャラクター、ペン立てなどの雑貨とバリエーションが予想以上に多く、夢中になる面白さだった。

 昨年8月、ベンカンのグループ企業として株式会社チューブロックを立ち上げ、社長に就任。PR文句は「配管資材メーカーが開発したユニークなブロック玩具」。遊んだ子どもたちが都市のライフラインに欠かせない配管技術に興味を持ってくれるのでは。そんな期待も抱いている。(宮武努)