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 「神戸牛、3割引」と宣伝しながら実際には商品を仕入れていなかったとして、消費者庁は21日、スーパー「イズミヤ」(大阪市西成区)と和牛加工販売会社「牛肉商但馬屋」(兵庫県姫路市)に、景品表示法違反(おとり広告)で再発防止などを求める措置命令を出し、発表した。

 調査した公正取引委員会によると、違反の対象はイズミヤが発行した今年2月13日付の新聞折り込みチラシ(約68万枚発行)。関西の大型店舗6店で実施する土日限定セールで、但馬屋がテナント出店する八尾店(大阪)と広陵店(奈良)、神戸玉津店(兵庫)では「土 13日限り」「兵庫産神戸牛」「3割引」などと宣伝していた。

 しかし、イズミヤと但馬屋はこのセールで神戸牛を準備しておらず、内容の誤りに気付きながら修正しなかったという。景品表示法は、商品を準備していないのに客に示して誘引するのは「おとり広告」として禁じている。

 朝日新聞の取材に対し、両社は「故意ではない」としたうえで、チラシの記載内容について担当者同士の打ち合わせや確認作業ができていなかったと説明。イズミヤは「店頭に並べる商品との照合作業が不十分だった」、但馬屋は「取引伝票を調べた結果、ほかのセールで違反は確認されなかった」とそれぞれ話している。(岡野翔)