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 ソニー(本社・東京)のエンジニアだった男性(当時33)がうつ病を発症して自殺したのは上司のパワハラなどが原因だとして、両親が労災認定を求めた訴訟の判決が21日、東京地裁であった。佐々木宗啓裁判長は「業務が原因で精神障害になったとは認められない」として、両親の請求を棄却した。

 判決によると、男性は2010年に自殺。労働基準監督署が労災と認めない決定をしたため、両親が取り消しを求めて提訴した。

 判決は、男性が同年7月ごろから退職を強要され、強い心理的負荷を受けたと認めた。だが男性はそれ以前に適応障害を発症していたと指摘。労災の認定基準に照らし、業務が原因によるうつ病の発症や自殺とは認めなかった。

 原告代理人の川人博弁護士は「認定の枠組みに問題がある」と述べ、控訴する意向を示した。