【動画】箱ワナで猟をする吉田さくらさんに、狩猟と向き合う心構えなどを聞く=小玉重隆撮影
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 毛皮から肉片をナイフでこそぎ落とす。たき火で温めた湯で何度も洗う。シカの皮は弾力があり、分厚く重い。利用できる「革」に変える「なめし」の作業だ。

 昨年12月中旬、うっすらと雪が積もる岐阜県郡上(ぐじょう)市の山あい。狩猟関連イベントを企画する会社「猪鹿庁(いのしかちょう)」が、皮なめしツアーを開いた。「脂を残さずに」「力を入れすぎないで」。代表の安田大介さん(37)が男女22人に助言する。真冬のテント泊、費用は約3万円。それでも、ほぼ定員となった。

 シカは、安田さんらがワナで捕まえたものだ。

 郡上に移り、「猟師」になって3度目の冬。道を覚えるために、何度も山に入った。時々連れていく長女みこちゃん(1)は、「シカ」という言葉を覚えた。会社勤めを続けていれば、まだ言えなかっただろう。

 高層ビルが林立する名古屋駅近く。トヨタ自動車の子会社でカーナビのデータを作成していた。好待遇で安定した生活。空調が行き届いたオフィスで、パソコンに向かう日々だった。

 妻(37)から妊娠を告げられたのは2014年の初夏。結婚して4年、待ち望んでいた吉報だった。新しい家族を迎える準備は整っている。なのに、膨らんでくる妻のおなかを触るたび、焦りが募った。

 椎名誠の私小説「岳物語」の中…

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