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 年内いっぱいで解散するアイドルグループ「SMAP」。大みそかのNHK紅白歌合戦への出演も見送られ、8月の発表以来、メンバーの口から解散の理由が語られないままの幕引きとなりそうだ。一方で、従来のアイドル像を変える彼らの楽曲や活動に、心励まされてきた人々がいる。

 「再び5人で活動できるときまで諦めない」と話すのは、デビュー当時からのファンという会社員天野美加さん(52)=東京都世田谷区。「紅白はともかく、自分たちの番組『SMAP×SMAP』(スマスマ)には生出演して、解散を撤回してくれないかなと心のどこかで思っている」

 SMAPのメンバーは中居正広さん(44)、木村拓哉さん(44)、稲垣吾郎さん(43)、草彅剛さん(42)、香取慎吾さん(39)。5人が唯一そろって出演するフジテレビ系のスマスマは26日が最終回だが、フジは23日、交渉を続けていた5人の生出演を断念。過去の映像とヒット曲「世界に一つだけの花」を歌った収録済みのステージを放送するとした。籾井勝人・NHK会長が「私が出て行ってすむならいとわない」と直接交渉に意欲を見せていた紅白歌合戦への出演も、所属するジャニーズ事務所が同日までに「(スマスマを)自分たちのラストステージとさせて頂きたい」とする5人連名のコメントをNHK側に送った。民放関係者は「事務所もコントロール出来ていないようだ」と明かす。

 21日発売のベスト盤「SMAP 25 YEARS」が並ぶ東京都渋谷区のタワーレコード渋谷店では、介護福祉士田村陽子さん(52)=東京都練馬区=が「1曲目から涙があふれた」。解散の経緯について、メンバーの本音が聞こえてこないもどかしさを感じるという。「ピンチのたびに強くなるグループ。このまま終わる人たちじゃないと信じてる」と話す。

 ベスト盤はインターネットの特設サイトでリクエストを募り、SMAPが発表した400曲以上の中から上位50曲を収録。1位になったのは「世界に一つだけの花」「夜空ノムコウ」などの大ヒット曲ではなく、2006年のアルバム収録曲「STAY」だった。

 歌詞には「大事なのは続けること」「楽しいだけでいれない時も」「僕らずっと共に歩こう」などの言葉が並ぶ。天野さんは「解散を巡る騒動で特別になった曲。存続を願うファンだけでなく、メンバーの思いも代弁されていると感じる」と話す。

 調査会社オリコンによると、ベスト盤は発売2日間で38万9千枚を売り上げ、デイリーチャートで初登場1位に。それ以前の作品の売り上げは、シングル55作とアルバム28作で計3593万枚という。ファングループが呼びかけた活動存続を求める署名は40日間で約37万3千筆が集まり、今月事務所側に手渡された。署名は欧州やアジアからも届いた。

 SMAPをめぐっては今年1月、グループを下積み時代から支えたマネジャーが辞任し、メンバーの一部が事務所からの独立を協議していることが表面化。その後5人がテレビ番組に生出演しグループの存続を表明したが、8月に事務所が解散を発表した。

 その際、事務所は5人のコメントを公表。リーダーの中居正広さんは「このような結果に至った事をお許しください。申し訳…ありませんでした…」。木村拓哉さんは「25周年のライブもグループ活動も5人揃(そろ)わなければ何も出来ないので、呑(の)み込むしかないのが現状」、稲垣吾郎さんは「今の状況で五人での活動は難しい」としていた。

 直後にメンバーはそれぞれが出演するラジオ番組で解散に触れたが、具体的な理由や経緯には今に至るまで言及していない。(滝沢文那、小峰健二)

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