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 古代ヤマト王権の「ワカタケル大王(雄略〈ゆうりゃく〉天皇)」の名を金の線で記した「金錯銘(きんさくめい)鉄剣」(国宝)が出土した埼玉県行田(ぎょうだ)市の前方後円墳「稲荷山古墳」(5世紀後半)で、後円部中央の地下に、未知の埋葬施設の可能性がある構造物らしきものが確認された。東北大の研究チームと県立さきたま史跡の博物館の共同調査でわかった。

 「鉄剣の持ち主=古墳のあるじ」という見方もあったが、今回の発見は鉄剣の持ち主とは別に、古墳の「真のあるじ」が埋葬されている可能性を示すものだ。

 鉄剣(長さ73・5センチ)は1968年、後円部で見つかった。中央から少しずれた場所の地下約1メートル前後で、握り拳大の石と粘土をそれぞれ敷き詰めた「礫槨(れきかく)」と「粘土槨」の計2基の埋葬施設(長さ5・7~6・5メートル、幅1・2~1・9メートル)が発見され、そのうちの礫槨から鏡や武具、馬具などとともに出土した。人骨はなかった。

 鉄剣の表面では78年、保存処理のサビ落としの過程で、エックス線撮影で銘文が確認され、「辛亥(しんがい)年(471年とされる)、杖刀人首(じょうとうじんのしゅ、親衛隊長)として獲加多支鹵(ワカタケル)大王を補佐したヲワケ臣が剣を作らせた」と解読された。「ワカタケル大王」などの表記が日本書紀・古事記を裏付けるものとして大きな反響を呼んだ。

 古墳は発掘が難しい国史跡のため、東北大東北アジア研究センターの佐藤源之(もとゆき)教授(電波応用工学)らが今年11月下旬、全長120メートルの古墳の後円部(直径62メートル)の中央付近をレーダーで探査。地下約2・5メートルに、長さ4メートル、幅3メートル、厚さ最大1メートル前後のレンズ状の影を確認した。外側に続きの部分があるとみられる。

 レンズ状の影について佐藤教授…

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