【動画】彦根城博物館で具足飾りの組み立て=大野宏撮影
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 彦根城博物館で、武家の正月の風習にならって甲冑(かっちゅう)を太刀や弓、鏡餅と合わせて展示する「具足飾(かざり)」が組み立てられた。1月1日から公開する。

 甲冑は彦根藩最後の藩主となった井伊直憲(1848~1902)所用と伝わる。直憲は幕末の大老直弼の息子。父が桜田門外の変で命を落とした後、14代当主に就いた。朱漆(しゅうるし)を基調とした「井伊の赤備え」の形式で、当主の特徴である兜(かぶと)の両脇から伸びる金箔(きんぱく)押しの大天衝(おおてんつき)を備えている。

 博物館によると、武家が甲冑を飾って祝い事をする風習は室町時代に始まった。江戸時代に具足とともに太刀、弓を飾って鏡餅を供える飾り方が確立したという。具足飾としての展示は10日まで。(大野宏)