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 自分が今どこにいるか分からない。いないはずの人が立っているように見える――。こうした認知症の人の症状を体験できるバーチャルリアリティー(VR、仮想現実)の映像を、千葉県浦安市の会社が作って体験会を開いている。認知症の人への理解を深めてもらいたいとの願いからで、社員研修に採り入れる会社も出てきた。

社会のまなざし変えたい

 「わぁー」。VRの映像を映すゴーグル型機器とヘッドホンをつけた若者たちが、板でつくった段から下りようとした瞬間、悲鳴を上げた。映し出されていたのは、3階建ての建物の屋上から落とされそうになる場面。落ちたと思った瞬間、ワゴン車の後部座席から降りた場面に変わった。

 10月末、千葉県船橋市のサービス付き高齢者向け住宅「銀木犀(ぎんもくせい)」であったVR体験会に、慶応大商学部のゼミ生12人が参加した。体験会を開いたのは銀木犀を首都圏で展開する「シルバーウッド」。屋上の場面は、認知症の人が送迎のワゴン車から降りるのを怖がっていた様子を元に、物体の位置関係が分からなくなる症状を再現した。

 映像は360度に広がり、その場に本当にいるような感覚になる。5分間ほどの映像には、電車内で目覚める場面も入れた。「車窓には見覚えのない景色。あれ、どこにいるんだろう。どこに行くんだっけ」。こんなナレーションが流れると、座っていた学生たちがあたりを見回した。

 参加した女子学生は「認知症の人には不安とか感情があまりないのかと思っていたが、それが違うことが分かった」と話した。

 同社がVR映像を作ったのは、…

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