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 第三者調査委員会は、将棋連盟が説明してきた不正疑惑の根拠のすべてを否定、あるいは確認できないとした。

 会見には報道陣約60人が出席。但木敬一委員長がA4用紙6枚に記された調査報告書概要を静かに読み上げた後、質疑に応じた。

 結論に至った理由について、但木氏はまず、三浦九段から提出された電子機器の調査結果を挙げ、「スマホやパソコンを全部解析したが、対局中に不正に利用された痕跡は認められなかった」と述べた。

 さらに重要な根拠の一つとされたソフトとの一致率の高さについて、但木氏は「調査の結果、三浦さんよりも高い一致率を示す棋士はたくさんいた」と言明。タイトル保持者を含む他の棋士への聞き取りで、「『(ソフトでなくても)棋士ならば指せる手だ』という棋士が多数だった。棋士の中でも、一致率で不正使用は推定できないと考えを変えた人もいるように思う」と語り、「(ソフトとの一致率を)根拠に用いることは著しく困難」と説明した。対局中の離席の多さについても「対局者は不快感をもったかもしれないが、離席のあり方で即不自然というわけにはいかない」。連盟側がこれまで疑わしいと指摘してきた点が次々と否定された。

 会見の終了間際、但木氏は「今回、全体の利益のために三浦さんが被った不利益がある」と述べた。出場停止によって、4千万円超の優勝賞金がかかった竜王戦七番勝負に出場できなかったほか、期間中の対局が不戦敗となりタイトル戦の予選クラスが降格になる恐れがある。「それについてはそれなりに公平な状態に戻すことが考えられるだろう。三浦さんと連盟の間で早急に考えて、一刻も早く正常化してもらいたい」と要望した。

 棋士やファンにも動揺が広がっ…

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