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 熊本県は26日、同県南関町の養鶏場で鳥インフルエンザの疑い事例が発生したと発表した。同日午後に養鶏場からの通報を受けて簡易検査を実施したところ、鶏から高病原性鳥インフルエンザの陽性反応が出た。遺伝子検査を実施し、結果が陽性であれば殺処分を始めるという。陽性が確定すれば国内では今季7例目、九州・山口では2例目。

 県によると、同日午後4時40分ごろ、養鶏場から「大量の鶏が死んでいる」と通報があった。この養鶏場では約10万羽の採卵用の鶏を飼育しており、この日だけで50羽余りが死んだという。遺伝子検査の結果は27日午前5時ごろに判明する見通し。

 県は26日午後、この養鶏場の消毒を開始し、自衛隊に出動を要請。さらに半径3キロ以内の6農場に家畜や卵などを移動しないよう、半径10キロ以内の19農場には運び出さないよう要請した。南関町がある熊本県北西部は卵の産地で、10キロ以内では計110万羽以上の採卵用鶏が飼育されている。養鶏場から10キロの範囲には福岡県南部も含まれる。

 熊本県は、今月に宮崎県で鳥インフルエンザが確認された後、警戒態勢のレベルを2(厳戒)へ引き上げ、宮崎県境の2カ所に畜産関係車両の消毒ポイントを設けるなど対応を強めていた。

 熊本県では、2014年4月に多良木町の養鶏場で鳥インフルエンザが確認され、11万羽以上の殺処分を実施。その後の拡大は見られず、翌月には終息を宣言した。