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コクヨ工業滋賀:福田裕子さん(34)

 大学ノートの定番「キャンパスノート」を年間1億冊以上製造するコクヨ工業滋賀で、滋賀をテーマにした「びわこ文具」を開発している。滋賀発祥とされる交通安全の看板「飛び出し坊や」をモチーフにした付箋(ふせん)や、琵琶湖の形をしたクリップなど、遊び心あふれる文具を次々と商品化した。その数は119点にのぼり、大手ホテルなど137店で取り扱われるなど滋賀みやげとして定着しつつある。

 大学時代、友人によく言われたのが「滋賀って琵琶湖しかないよね」。生まれ育った滋賀をもっとPRしたい。そんな思いが出発点だった。2週間に1回の企画会議で女性同僚2人と社長でアイデアを持ち寄って意見を出し合い、一日中話し合うこともあった。

 なかでも、ヒット商品は琵琶湖を描く定規「びわこテンプレート」(縦7・1センチ、横10センチ、本体432円)。企画会議の際、琵琶湖の形を紙に描きながら自分のまちを示す、という営業担当の知人の話を同僚が披露したのがきっかけだった。社内技術者に協力してもらい、2カ月かけて湖岸の細かな線が描けるようになった。

 昨年9月の販売後、ネット上のつぶやきは8千リツイートにのぼり、定規も2千枚売れた。「文具を通して全国に琵琶湖と滋賀を届けたい」

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〈略歴〉 滋賀県東近江市出身。京都市立芸術大学卒業後、2006年にコクヨ工業滋賀(滋賀県愛荘町)に入社。新文具開発に携わり、現在、開発グループ主任。

記者から

 「役立っていますか?」と謙遜するが、遊び心あふれた発想で新しい文具をつくってほしい。(文・写真 佐藤常敬)

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