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 玄界灘に浮かぶ絶海の孤島、宗像・沖ノ島(福岡県)。8万点もの国宝を秘めながら古代より人知れず眠ってきた神の島が、ついに世界へ向けて神秘のベールを脱ぐ。そう、今年は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産、挑戦の年――。

■古代信仰継続「例がない」

 福岡本土の沿岸から船で1時間余り。水平線にぽつんと見えてくる島影は、いかにも孤独な辺境の小島だ。ところが地図を広げるとどうだろう。一転、この島が九州本土、山口、壱岐、対馬が取り囲む円の中心にあることに気づくはずだ。

 「日本書紀」は、天照大神が宗像の3女神をこの地に降らせ、海路の要衝にいて天孫を助けなさいと命じた、と記す。沖ノ島の深い森には、そのひとり田心姫(たごりひめ)神をまつる宗像大社(宗像市)の沖津宮が鎮座する。船乗りは女神のご加護と海の道しるべをこの島に求め、朝鮮半島や中国との対外交流に乗り出した大和政権もまた、航海成功の願いを込めて約500年もの間、敬虔(けいけん)な祈りと膨大な宝物を捧げてきた。

 「宗像神は霊験あらたかな航海の最高神。これほどまで古代の信仰が継続しているなんて、世界に例は少ないのではないか」。海の道むなかた館館長の西谷正・九州大名誉教授(東アジア考古学)は、そう言う。

 この夏、ポーランドで開催予定の世界遺産委員会で「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」の登録の可否が諮られる。審査を前に、地元自治体は機運の盛り上げに懸命だ。必ずしも十分とは言えない認知度を高めようと、これまでも福岡県内や東京でシンポジウムを開き、「博多どんたく」などのイベントでもアピールしてきた。

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