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 介護の現場で月給制で働く人のうち、半分が残業した時間を正確に申告していない――。介護職員らの労働組合「日本介護クラフトユニオン」の調査で、こんな実態が分かった。理由については、4割強が「申告しづらい雰囲気」を挙げた。

 調査は組合員を対象に8~10月に調査票を郵送するなどして実施。月給制2966人、時給制1774人の計4740人から回答を得た。

 月給制の人のうち、「残業時間を正確に申告していない」と答えたのは47%。「申告している」は51%だった。「申告していない」とした人に複数回答で理由を尋ねたところ、「申告しづらい雰囲気があるから」が44%で最も多く、「自主的に残業しているから」(25%)、「申告しても残業を認めてもらえないから」(23%)が続いた。

 月給制の人で実際に残業した時間が、昨年と今年を比べて「増えた」としたのは27%。理由(複数回答)は「業務量が増えたから」(61%)、「介護員の数が減ったから」(50%)が多く、「新規利用者数が増えたから」も22%あった。

 時給制で「残業時間を正確に申告していない」と回答した人は、29%だった。

 調査担当者は「人が減って業務量が増える中、仕事終了のタイムカードを押してから残業している現状がうかがえる。申告しても認めてもらえない状態は、労使で課題を共有して撲滅していかなければいけない」と話す。

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http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(友野賀世)