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 中国共産党幹部と深い関係があるとされる中国の大富豪が27日、香港から失踪した疑いがあるとして、香港警察が捜査を始めた。香港メディアが伝えた。香港で捜査権がない中国の警察が本土へ連行したという情報もあり、香港の高度な自治を保障した「一国二制度」を揺るがしかねない、と問題視する声もでている。

 失踪したのは、中国の大手投資会社の実質的な経営者・肖建華氏。400億元(約6600億円)の個人資産を持ち、香港に長期滞在していた。共産党幹部の汚職情報を知っていたため、連行されたとの見方などが伝えられている。

 香港メディアの報道の後、肖氏の会社のソーシャルメディアのアカウントには、肖氏の名で「外国で療養中で、無事だ」との投稿があった。ただ、中国本土では出版できない共産党の批判本を扱っていた香港の銅鑼湾書店の関係者が失踪した事件でも、家族に無事を知らせる連絡が相次いだことから、展開が似ているという指摘もある。(広州=益満雄一郎)