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 日本銀行の黒田東彦(はるひこ)総裁は、歴代総裁のなかで最も説明責任を果たしていない総裁と言えるのではないだろうか。「黒田日銀」が進める異次元緩和は、物価はどんどん上がっていくだろう、という人々の「インフレ期待」を形成しようという政策だ。そして、その期待をしぼませてしまうような「不都合な真実」は説明しようとしない。

 1月31日の記者会見でも、従来の説明の繰り返しばかりだった。しかし、黒田総裁の真意を推し量れそうなやり取りはあった。

 この日、記者からこんな質問が出た。

 「金融政策でデフレ脱却ができると主張していた浜田宏一さん(米エール大名誉教授)がここにきて、それだけではダメだ。財政の拡大が必要だ、と言っている。総裁はどう思うか?」

 浜田氏は、アベノミクスや日銀の異次元緩和のもとになっている「リフレ政策」の提唱者だ。デフレに陥っているのは金融政策が原因であり、大量のお金を市場に投入すれば解決するという主張を展開してきた。いわば日本における「リフレの教祖」といえる。

 その教祖が昨秋、リフレ派から転向したかのようなことを言い出した。「読んで衝撃を受けた」というノーベル賞経済学者であるクリストファー・シムズ米プリンストン大教授の論文を引き、金融政策が利かない原因は財政にあると主張。減税も含めた財政政策による刺激を提唱し始めたのだ。

 月刊「文芸春秋」のインタビュ…

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