[PR]

 独フォルクスワーゲン(VW)の排ガス規制の不正問題をめぐり、米当局に虚偽の報告をしていた疑いがあるとして、VWの幹部が7日に連邦捜査局(FBI)に逮捕されたと、複数の欧米メディアが9日報じた。排ガス不正問題をめぐって米国でVW幹部が逮捕されたのは初めて。

 VWは排ガス規制を逃れるため、ディーゼル車に不正ソフトウェアを搭載していた。米紙ニューヨーク・タイムズなどによると、幹部は2014年から15年春にかけて米国におけるVWの排ガス規制順守部門の責任者を務めた。FBIはこの幹部が米当局に虚偽の報告をし、不正ソフトの発覚を遅らせるうえで中心的な役割を果たした疑いがあるとみているという。

 ロイター通信によると、FBIは告発状で、この幹部らが15年7月、本社の経営陣に米当局は不正ソフトに気づいていないと報告し、経営陣も開示を求めるよりも隠し続けることを承認したと指摘。不正は15年9月に米当局が発表して公になった。

 VWの米国の広報担当者は9日、「VWは司法省に引き続き協力を続ける。捜査中の案件などにコメントをするのは適切でない」との声明を発表した。(ロンドン=寺西和男)