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 ドイツ政府は11日、2016年に入国した難民申請希望者は約28万人だったと発表した。前年の約89万人から大幅に減少した。難民受け入れの上限設定をめぐる国内の議論が沈静化する可能性がある。

 難民申請者のうち最も多かったのはシリア国籍で、次いでアフガニスタン、イラク、イランの順。申請が減った理由についてデメジエール内相は「トルコとEU(欧州連合)が結んだ協定が発効したことと、(難民の通過ルートの)バルカン半島で国境が閉鎖されたこと」を挙げた。

 EUとトルコの間では昨年3月、欧州側の「入り口」にあたるギリシャに渡った難民申請希望者を経由地のトルコに送り返し、見返りに資金を供与する協定を締結した。ドイツの与党内では現在、難民に寛容な政策を続けるメルケル首相に対し、「年間の受け入れ数に約20万人の上限をもうけるべきだ」との反発の声が上がっている。(ベルリン=高野弦)

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