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 将棋の史上最年長対局記録を更新した加藤一二三(ひふみ)九段(77)が、12日の対局で敗れた。規定により、この日の対局で引退が決まる可能性があったが、競争相手も敗れたため、免れた。

 加藤九段は東京都渋谷区の将棋会館で、第75期将棋名人戦・C級2組順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の対局に臨んだ。棋士の序列を決める順位戦の中で最も下位のクラスだ。石田直裕四段(28)との戦いは得意戦法の相矢倉になったが、敗れた。

 今期C級2組は51人が所属し、成績下位10人に「降級点」がつく。既に二つついている加藤九段は、三つ目がつくと引退を余儀なくされる。この日の敗戦で1勝7敗。競争相手も敗れたため、「引退決定」は免れた。19日にはC級2組の他の棋士の対局があり、その勝敗によっては加藤九段の引退が決まる。