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 童謡「森のくまさん」に独自の歌詞や旋律を追加し、CDにして無断で販売したとして、訳詞者で大阪府の馬場祥弘さん(72)が18日、大手レコード会社「ユニバーサルミュージック」(東京都港区)とネタを作った芸人のパーマ大佐さん(23)に、販売差し止めや慰謝料300万円を求める抗議文を送った。

 会見した代理人の三木秀夫弁護士によると、馬場さんは米民謡を訳し、「あるひ もりの なか くまさんに であった」の歌詞で親しまれている訳詞を1976年までに著作権登録。パーマ大佐さんはこれに新たなメロディーと「ひとりぼっちの私を 強く抱きしめた熊」などのオリジナルの歌詞を追加。同社は昨年12月、CDとDVDにして発売した。

 歌詞カードには馬場さんが訳詞者として記載され、昨年末には同社から「日本音楽著作権協会(JASRAC)経由で詞の使用許諾をいただきました」との書面とCDが届いたという。

 三木弁護士は「無断で歌詞を変えたものを売るのは著作者人格権を侵害する行為」と批判。同社側が2週間以内に対応しなければ訴訟も辞さない考えで、インターネット上にあるユーチューブなどの動画の削除も求めている。馬場さんは「詩の情感を大切にしているのに、全然違うものになっている」と話しているという。

 一方、取材に対し、同社は「(CDなどは)適切な手続きを踏まえ発売しております」、パーマ大佐さんが所属する太田プロダクションは「手続きはレコード会社に委ねています」とそれぞれコメントした。