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 防衛省の通信衛星「きらめき2号」を載せたH2Aロケット32号機が24日午後4時44分、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられる。きらめき2号は防衛省が初めて保有・運用する衛星。これまで自衛隊が使ってきた民間衛星より高速、大容量の通信が可能になり、指揮統制が強化されるという。

 防衛省によると、これまでの民間衛星は音声やファクスなどにしか使えず、陸海空3自衛隊の部隊間通信にも制限があった。きらめき2号は雨や大気の影響にも強く、画像送信や各部隊間での直接通信が可能になる。自衛隊の一元的な指揮統制に使われるという。

 防衛省は2011年、民間通信衛星の後継3機を打ち上げる計画を決定。「きらめき1号」が発射場のある南米ギアナへ輸送中に損傷し、昨年7月の予定だった打ち上げが来年に延期されたため、「2号」が最初の打ち上げになった。運用期間は約15年間。20年度末までに全3機を打ち上げる計画。運用されると、太平洋からインド洋までの地域をカバーするという。全機の運用終了までの総経費は約2300億円。

 防衛装備庁の担当者は「現場の部隊が入手した画像がリアルタイムで司令部に送れるようになり、的確な指揮命令ができるようになる」と期待する。(岡村夏樹)