[PR]

 欧州を襲う数々の危機は連動し、重なり合った「複合危機」として理解されなければならない――。相次ぐテロ、難民危機、ポピュリズムの波をそう読み解くのが、遠藤乾・北海道大教授(国際政治、欧州政治)だ。危機の中心は、欧州で既成政治を体現する存在として強い批判にさらされている、EU(欧州連合)の機能不全だ。何が問題なのか。遠藤さんに聞いた。

――欧州が直面している危機を「複合危機」と捉える理由は何ですか?

 この本で取り扱っている一連の危機は、単なる個別の危機の集積を意味しているのではありません。いずれの危機も、危機の中心はEUである、というところで「連なっている」のです。EUがどういう壁にぶち当たっているのか。その壁から生まれる危機の総体をつかまえることでみえるものがある、と思っていました。EUとは、国際関係を自分たちの力で律しようという「夢」のプロジェクトで、それ故に期待が大きかったし、その一方で冷笑の対象にもなってきました。そして今、国を超えた秩序をつくるというのは「EUをみればわかるように無理」という言説になりつつある。そこのところをきちんと評価しておかないといけないと考えたわけです。

――EUは、どの程度の危機なのですか?

 今の危機というのはEUの存立…

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員に登録すると全ての記事が読み放題です。

初月無料につき月初のお申し込みがお得

980円で月300本まで読めるシンプルコースはこちら

こんなニュースも