【動画】不時着した米軍ヘリ=野津賢治撮影
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 沖縄県うるま市の伊計(いけい)島に米軍ヘリコプターが不時着してから一夜が明けた21日、現場の農道では早朝から米軍関係者が機体を整備し、ヘリは午前11時過ぎに離陸した。沖縄防衛局によると、米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)に戻ったとみられる。

 不時着現場は、サトウキビ畑に囲まれた農道。県警は現場の数百メートル手前に規制線を張り、集まった住民は遠く離れた機体を見ていた。

 島内に住む岸本次男さん(64)は「以前も午後10時過ぎまでヘリが何機も行き来していた。民家もあるのにわざわざなぜ島の上を飛ぶのか」と話した。伊計自治会の玉城正則会長(60)は「オスプレイが大破する事故があったばかり。最近は訓練が非常に激しかったので、また起きてもおかしくないと思っていた。事故が繰り返され、許せない。自治会として国や米軍に抗議することも検討したい」と憤った。

 午前7時過ぎには、沖縄防衛局の中嶋浩一郎局長や米海兵隊太平洋基地政務外交部長のスコット・コンウェー大佐らが現場を視察。中嶋局長によると、その場で米軍側に「安全に着陸したことは理解するが、住民の方々に不安を与えている」と抗議し、原因の究明と安全対策の徹底を申し入れた。コンウェー大佐は「非常に遺憾な事案。当然、情報提供をしていく」と答えたという。

 沖縄防衛局から県に入った連絡によると、不時着機は攻撃ヘリAH1Z「バイパー」。米軍のウェブサイトによると、昨年11月以降、旧型機と交代で普天間飛行場に配備された最新鋭機という。

海兵隊員つり下げ国道またぐ飛行

 沖縄県の米軍キャンプ・シュワブ(名護市、宜野座村)で20日、米軍のヘリコプターが海兵隊員をつり下げたまま、訓練場外の国道をまたいで飛行していたことが分かった。通常のつり下げ訓練は訓練場内でのみ行うとされており、沖縄防衛局が抗議。米軍側も事実関係を認めたという。

 沖縄防衛局の中嶋浩一郎局長によると、20日午後1時ごろ、キャンプ・シュワブのヘリ着陸帯でつり下げ訓練をしていたヘリの飛行経路が風でそれ、国道329号をまたいで飛んだ。

 米軍側は「基地内の弾薬庫上空を飛ぶことを避けるためだった」と説明したという。中嶋局長は「非常に遺憾と米軍側に伝えた」と話した。(小山謙太郎)

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