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 観光客が泊まれる施設の不足に悩む奈良県が、国の名勝・奈良公園に高級ホテルを誘致する事業に乗り出した。開発が制限されている「一等地」を都市公園に編入し、建設を可能にする窮余の策で、東京五輪前の開業を目指すが、一部の住民は「閑静な環境が壊される」と反発している。

 奈良県は全国有数の観光地でありながら宿泊施設の客室数が全国で最も少ない。外国人観光客が増える一方、大阪や京都に近いため通過する客が多く、2015年の延べ宿泊者数は255万人で全国ワースト2。観光資源を活用するには滞在できる環境の整備が課題だった。

 計画地はほとんどが以前からの県有地。原則的に開発できない市街化調整区域にあり、十分に活用されていなかった。このため、宿泊施設の建設が認められている都市公園法に基づく「県立都市公園 奈良公園」に編入して建設を可能にする。一部はすでに編入。残りの民有地の購入などを進め、3月ごろには手続きが完了するという。

 東大寺に隣接する計画地の奈良市登大路町(約3・1ヘクタール)には知事公舎があり、昭和天皇が1951年、サンフランシスコ講和条約などの批准書に署名した「御認証の間」が残る。大正期ごろに建てられた庭園の茶室もある。また、春日大社境内の南側に位置する同市高畑町の計画地(約1・3ヘクタール)は閑静な住宅地の一角で、志賀直哉らも訪れた実業家の邸宅があった場所だ。

 県はこれらの施設などを生かせる事業者を公募し、飲食施設の整備や平均客室面積50平方メートル以上などの条件をつけて土地と建物を貸す。プロポーザルへの参加受け付けは1地区が23、24日、もう1地区が30、31日で、3~4月に優先交渉権者を決める。

 ただ、文化財保護法の規定で、…

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