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 朝の出勤後、会社で用を足そうとしたら個室が全部埋まっている! 他の階のトイレに駆け込むも、こちらも満室……。そんな悩みを解消しようと、個室の空き状況をパソコンなどで確認できるシステムの開発が盛んだ。トイレを健康管理に生かそうという動きもあり、「IoT(インターネット・オブ・トイレ)時代」の到来とも言われる。

 福岡市博多区の富士通九州システムズの6階建てオフィス。トイレに行きたくなった社員が真っ先に見るのは、自分のパソコンだ。個室に空きがある階がすぐにわかり、タイミングを見計らってトイレに入れる。

 2016年5月の本社移転の際、社員から「時間帯によってトイレが混んでいて使えない」「空き個室を探して階を移動するのが不便」などの声が寄せられた。システム開発という本業の力でこの不満の解決を狙った、というわけだ。

 個室につけたドアの開閉センサーで使用状況をリアルタイムに把握。スマホでも見られ、廊下にも表示している。

 ビルで働く社員からは、元には戻れないという声があがる。後藤清彦さん(31)は「無駄足がなくなるので、集中が途切れる時間を減らせた」。村岡千紗さん(26)は「デパートにもあるといいのに」。

 利用状況のビッグデータから見えてきたこともある。男性は午前10時と午後2時、女性は午前9時前と午後5時半に利用のピークがある。女性は始業、帰宅前に備える傾向がある。

 30分以上経つか、通報ボタンが押されると緊急事態のサインが表示される仕組みもある。体調を崩した人を発見したこともあった。

 社内のシステムはショールームを兼ねている。系列企業への導入を進める一方、大手通信企業やアミューズメント会社からも引き合いがきており、導入に向けて準備が進んでいる。

 他社にも動きがある。伊藤忠テクノソリューションズ(東京都千代田区)は16年10月、同様に個室の空き状況をスマホで確認できるシステム「IoTトイレ」の販売を始めた。配線工事や電源確保が不要で、小規模なビルでも導入しやすいのが売りだ。

 大手不動産会社と組んだ東京都心の高層ビルでの実験を踏まえ、販売に踏み切った。開発のきっかけは、社内のビジネスコンテストでおなかの弱い社員の提案。同社広報担当者は「オフィスビルには多様な人が出入りしておりニーズは高い」と説明している。

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