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 和歌山県すさみ町の周参見(すさみ)漁港から潮岬の付け根にある串本町の袋港までの約30キロが、枯木(かれき)灘と呼ばれている。その名の由来は、厳しい岩礁が続いて船を休ませる港がない海岸線を「枯木」になぞらえたとも、台風や冬の季節風で木々の葉がもげて枯れ木のように見えるからとも言われている。

 周参見漁港の入り口には、おわんを伏せたような稲積島が鎮座している。この島が波風を防ぐから、港は千石船の風待ちの港としてにぎわった。荒涼とした岩礁海岸のオアシスだったのだ。

 周参見王子神社には、船主たちが海上安全を祈って納めた絵馬が残っている。歌舞伎や浄瑠璃の名場面のほか、千石船を描いた船絵馬が多い。

 郷土史家の木村甫(はじむ)さん(84)によると、一般の絵馬堂は吹き抜けで、雨風で絵馬が色あせてしまうが、ここの絵馬堂は壁や戸を備えていた。さらに昭和30年代、当時の町教育委員会が表具屋に頼んで絵馬をガラス張りにした。

 木村さんは1967年に周参見…

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