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 縄文時代晩期に東北地方を中心に分布した「亀ケ岡式土器」とみられる破片が、沖縄県北谷(ちゃたん)町で見つかった。町教育委員会によると、亀ケ岡式土器が沖縄県内で見つかるのは初めて。担当者は「3千年ほど前に人や物の交流が盛んだったことを示す発見」と説明している。

 町教委によると、土器片は、2003年に返還された米軍基地の跡地にある平安山原(はんざんばる)B遺跡で、貝塚時代中期(縄文晩期)の土砂から09~10年に発掘された。「工」の字を組み合わせたような「工字文」の柄があり、わずかに朱に塗られた跡もあった。専門家の意見を聴き、亀ケ岡式の一種の可能性が高いと結論づけたという。

 亀ケ岡式土器は東日本に数多く分布するが、西日本では出土例が少なく、南は奄美大島や徳之島までしか見つかっていなかった。一方、平安山原B遺跡のすぐ近くの伊礼原(いれいばる)遺跡では、同じ時代の新潟産の翡翠(ひすい)が見つかっており、町教委の山城安生主任主事は「新たに土器片も見つかったことで、縄文晩期から弥生前半にかけて交流が非常に盛んだったことを示している」と話す。