2月1日から首都圏で本格化する私立中学入試の多様化が加速している。従来の教科に加え、思考力などをみるアクティブラーニング(AL)型や英語を選択できる学校が増加。大学入試改革も意識し、様々な能力を持つ子どもを受け入れたいという思惑がのぞく。

 東京で3月に震災が起きた場合、避難所で起こる問題点はどんなことか――。東京都市大学等々力(東京都)は2月の入試で初めてこんな問題を出す。新設する「思考力・協働力試験」の模擬問題だ。今月中旬、同校でこれらの問題を使った入試体験会があり、親子約140人が参加した。

 「最初の数日間は食料が足りず、順番待ちで争いになるかも」「携帯電話の充電器を集めて、みんなで使うのはいい考え」。子どもたちは首都直下型地震の被害想定図や東日本大震災の体験記などをみて、グループで議論。その後、各自が学んだことを書いた。

 2020年度からの大学入試改革では、知識を問う試験から思考力や表現力をみる内容に変える方向になっている。同校ではこうした力を育もうと、議論や発表を重視したAL型授業を実践しており、入試でも計4回のうち1回で導入する。この試験で定員の約1割に合格を出す予定だ。

 正答はない。複数の教員が、資料を読み解いて考えたり、多様な意見を認めたりする力などを評価する。原田豊校長は「他人の意見を尊重しながら、課題解決に向けてクラスを牽引(けんいん)できるような人に入学してほしい」と話す。

 桐蔭学園(横浜市)も今年、「AL入試」を新設する。公表された問題例は「あなたが会社で、ハスの葉の性質を応用した新製品を開発する場合、レインコート、カバン、本のどれにするか」など。集団面接で答えを発表し、他の受験生の意見を聞いて気づいたことも書かせる。

 中学入試の模試を実施する首都圏模試センター(東京都)によると、従来の国語、算数、理科、社会の学力試験の枠を超えた入試は、一昨年ごろから目立つようになったという。今年は東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県の私立中約300校のうち109校が実施予定で、2年で倍増した。公立中高一貫校と併願しやすいように、公立が課す適性検査に近い出題内容も多い。

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