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 英国のメイ政権は26日、欧州連合(EU)からの離脱交渉を開始する権限を首相に与える「EU離脱通知法案」を議会に提出した。英最高裁が、EUとの離脱交渉を始めるには議会の事前承認が必要と24日に判断したことを受け、基本条約「リスボン条約」に基づく「離脱通知」を行って正式に交渉を開始させる権限をメイ首相に与える内容を法案にした。

 メイ氏は25日、手続き面にかかわる同法案とは別に、政府の離脱計画を公式報告書「白書」にして議会に示すと発表した。議会軽視との批判をかわし、下院650議席の過半数をわずかに上回る与党内からの造反を最小限に押さえ込みたい狙いがあるとみられる。

 メイ氏は、2019年春の離脱実現を見据え、今年3月末までに離脱通知し、交渉入りする方針を変えていない。政権側は、日程に間に合うよう、法案をスピード審理で可決成立させたい構えだ。野党や一部の与党・保守党議員らの間には、メイ氏が示した「単一市場から離脱しEUとは自由貿易協定を締結する」などの離脱方針に反発して、法案の修正を求めたり、反対しようとしたりする動きもある。(ワシントン=渡辺志帆、ロンドン=石合力

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