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 「みんなちがって、みんないい」――。詩人金子みすゞ(1903~30)の作品と生涯を伝える絵本が米国で出版され、広がりつつある。企画した編集者は「違う文化や考え方を排除しようという動きが広がるなか、やさしさと多様性の世界が共感を呼んでいる」と話す。

■英語圏ではあまり知られず

 絵本のタイトルは「ARE YOU AN ECHO?(こだまでしょうか)」。日本や東アジア関係の書籍を専門とする米シアトルの出版社「チン・ミュージック・プレス」が、昨年9月に出した。

 「金子みすゞ著作保存会」によると、みすゞの詩は中国や韓国、ネパール、モンゴルなどアジアを中心に翻訳が出されている。ただ、英語圏ではあまり知られていないという。

 絵本の前半は、みすゞの生涯の物語に10編の詩を織り交ぜて構成。後半には15編の詩と英訳を載せた。

 取り上げた詩は、大漁にわく浜からイワシの命に思いをはせる「大漁」、複数の小学校の国語教科書に載っている「私と小鳥と鈴と」、捕った鯨の供養と親を失った子鯨の悲しみを描いた「鯨法会(くじらほうえ)」などだ。

 みすゞの生涯については、26歳で命を絶ったことだけでなく、作品が死後約50年ぶりに発掘された経緯、東日本大震災後に「こだまでしょうか」の詩がテレビCMで流され、反響を呼んだことまで描いた。

 絵本は米紙ウォールストリート・ジャーナルなどで紹介された。書評でも「万物への共感と愛に満ちている」「『星の王子さま』を思わせる作品」などと称賛されている。5600冊発行され、全米英語教師協会が子ども向けに薦める20冊の詩集に入った。すでに米国とカナダの200以上の図書館が購入したという。

■編集者…

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