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 新型のがん治療薬オプジーボの公定価格(薬価)が2月1日から半額になる。患者1人で年間約3500万円かかり医療保険財政を圧迫するとして、政府が昨年末に異例の緊急値下げを決めたためだ。それでも英国などの約2倍の水準になる。政府は薬価を値下げできる機会を増やす新しい仕組みを導入する方針だ。

 オプジーボは小野薬品工業(大阪市)などが開発した画期的な新薬で、2014年9月に対象患者が年間470人程度の一部の皮膚がんの治療薬として発売された。薬価は少ない患者で採算がとれるよう高めに設定されたが、対象患者が増えて製薬会社の利益が大きすぎると問題になった。

 次の薬価改定は来年4月の予定だが、政府は昨年11月に緊急値下げを決定。100ミリグラム入り瓶の価格を約72万円から約36万円に引き下げ、体重60キロの患者なら年間1700万円程度に抑える。厚生労働省の昨年10月時点の調べでは、同量なら英国で約14万円、ドイツで約20万円になる。

 政府は薬価改定の時期について2年に1度を原則としつつ、市場価格との差が大きくなった薬などはその間の年にも見直すことにした。具体的な仕組みは中央社会保険医療協議会(厚生労働相の諮問機関)で協議している。

オプジーボが使えるがんの種類

 ◇対象のがん/承認時期

 ◇皮膚がんの悪性黒色腫(メラノーマ)/2014年7月

 ◇非小細胞肺がん/15年12月

 ◇腎細胞がん/16年8月

 ◇血液がんのホジキンリンパ腫/16年12月

 ◇頭頸部(けいぶ)がん/申請中

 ◇胃がん/申請中

<アピタル:ニュース・フォーカス・その他>

http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(生田大介)