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 「逃げるは恥だが天下は獲(と)れる」――。愛知県岡崎市が徳川家康の生誕地であることをもっとPRしようと、市内のコピーライターが100種類のキャッチコピーを添えたポスターを制作し、ネット上で公開を始めた。

 制作するのは、大阪府東大阪市出身のコピーライター松田広宣さん(34)。2010年、結婚を機に岡崎市に移り住み、家康生誕の地だと初めて知った。「すごいとこやん、って思ったけど、県外の友達に言ってもあまり知られていなかった」

 何とかしたいと、昨年11月ごろからキャッチコピーを考え始め、「徳川家康のことなら生誕地・岡崎市へ」と添えたポスターを制作。すでに70案ほどはできているといい、今後は特設サイトで順次発表する。

 「自分のことを『大御所』と呼ばせた」「身長は、あのアイドルのセンターと同じ159センチ」。キャッチコピーは、図書館やインターネットで調べた家康の逸話をもとに考案した。「逃げるは恥だが――」は、武田軍に敗れて浜松城に逃げ帰った三方ケ原の合戦から思いついた。

 「倹約家だったことや、長生きのための工夫など、人間らしさが家康の魅力」と松田さん。「クスッと笑えたり、家康の新しい側面を知ってもらえたりするようなフレーズで、岡崎をアピールしたい」と話す。完成したポスターを市内で掲示してくれる人を募集している。問い合わせは松田さん(090・1744・3166)。(北上田剛)

■アピール不足「イメージない」 市がネット調査

 家康生誕の地・岡崎は、県外にどの程度浸透しているのか。市が14年、東京都民500人を対象に行ったインターネット調査によると、市の認知度は78%と高かったが、「訪れたい」とした回答は26%。市から連想する単語を調べると、「特にない」と「わからない」の合計が「徳川家康」を大きく上回り、市は「そもそも岡崎市のイメージがない」と結論づけている。

 市の担当者は「これまではアピール不足の面があったかもしれない。ポスターでPRしてもらえるのはありがたい」と話す。