福岡県南部の公立中学校の女子生徒の保護者が、部活顧問の指導について県教委に苦情を伝えた際、匿名を希望したのに学校側に実名が伝わった。生徒は一時登校できなくなったという。県教委は実名を漏らした指導主事を厳重注意し、保護者に謝罪した。

 県教委によると昨年12月、娘の所属する運動部の部活顧問の指導が行き過ぎている、と訴える電話が県教委にあった。応対した体育スポーツ健康課の男性指導主事に、保護者は実名を明かしたが、学校側には伝えないよう求めた。指導主事は了解したが、教育事務所を通じて事実確認をする際、実名を漏らしてしまったという。

 その後、学校側から報告を受けた指導主事が保護者に「学校側は問題視していない」と回答した。これを受けて保護者が学校に匿名で電話した際、教頭が実名を口にしたため、漏れたことが発覚した。

 指導主事らは今年1月下旬、生徒の自宅を訪れ、保護者に謝罪した。生徒は名前が漏れたことにショックを受け、一時学校に行けなくなったという。県教委は「守秘義務違反だった。再発防止に徹底して取り組む」としている。