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 俳優の浅野温子さんと金剛流二十六世宗家金剛永謹(ひさのり)さんが競演する「アマテラス」が5日、上京区の金剛能楽堂である。第1部は浅野さんの「よみ語り」、第2部は「能」で、それぞれ天の岩戸伝説を元にした物語を演じる。

 浅野さんは2003年から、古事記などを題材に1人で老若男女、登場人物全てを演じ分ける「よみ語り」を全国の寺社など120カ所で公演してきた。今後の展開を考えていたところ、同じく新境地を開きたい能楽堂から、出演の話がきた。

 能は日本神話などを題材とし、大がかりな舞台装置がない。「事前リハーサルもなくジャズみたいと聞き、ぜひ一緒にやってみたいと思った」と浅野さん。今回の「天照大神(あまてらすおおみかみ)ものがたり」は、天の岩戸伝説の後に、皇女の倭姫命(やまとひめのみこと)が、天照大神をまつる地を求めて伊勢まで旅をする。「父・垂仁天皇と姫との情愛を聞いてもらいたい」と新脚本で演じる。

 「歴史ある神社でも、過疎化で廃屋のようになっていて驚くことがあります。日本の神話や昔話を知らない子どもが増えている」と浅野さん。「語ることで次につないでいきたい。お能も日本の文化をつないでこられた。伝えたいことの根本は、私と同じではないかと思う。それを観客にも感じてもらいたい」と話す。公演は午後2時から。全席指定。前売り6千円。当日券6500円。問い合わせは金剛能楽堂(075・441・7222)へ。

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