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 ナチスに迫害されたユダヤ人に「命のビザ」を発給した外交官・杉原千畝(ちうね、1900~86)の影響もあって、イスラエルからの日本観光客が急増している。商業都市テルアビブで8日まで開かれた大規模な国際旅行博の日本ブースでは、岐阜県高山市など5市町村が連携し、さらに観光客を呼び込もうと、杉原にちなんだ観光ルートを売り込んだ。

 5市町村は杉原の出身地・岐阜県八百津町、ビザを発給された人が上陸した福井県敦賀市、多くの外国人観光客が訪れる岐阜県高山市と白川村、金沢市。それぞれを結ぶ道を「杉原千畝ルート」と命名し、昨年7月に「推進協議会」を設立。初出展した旅行博ではヘブライ語のパンフレットを使って魅力をPRした。

 高山市の担当者によると、イスラエル人宿泊客は15年は7千人を超えて、13年から3倍近くに。八百津町の「杉原千畝記念館」を訪れた人のほとんどが、高山市や白川村を回るという。3月に日本を訪れるシラガさん(52)は「地図が手に入り、うれしい。今から楽しみ」と笑顔で話した。

 在イスラエル日本大使館の担当者によると、日本を訪れるイスラエル人客は11年の約7千人から増え続け、昨年は約2万9千人に達する見込みという。(テルアビブ=渡辺丘)