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 ブラジル南東部エスピリトサント州で、治安維持を担う州軍警察がストを始めたところ、治安が急速に悪化し、4日間で少なくとも75人が殺害される事態になった。銃撃戦や商店からの略奪も相次ぎ、公共交通機関や役所はサービスを停止。市民はおびえて外出できない状態になっているといい、連邦政府は軍や警察など1千人以上を投入して治安回復に乗り出した。

 報道によると、軍警察が賃金の増加や労働環境の改善などを求めてストを始めたのは3日。州文民警察のまとめでは、4~7日に州都ビトリアを中心に殺人事件が急増した。遺体保管所の冷蔵庫はいっぱいになり、床に遺体が並べられている状態だという。死者のほとんどは麻薬組織の関係者とされる。街頭の警備が手薄になったため、抗争を激化させたとみられる。

 商店からの略奪も多発。多くの商店が閉鎖し、学校は休校が続いている。住民は日中も外出を控え、人通りはまばらだという。

 軍警察のストは憲法で禁じられているが、家族らが警察署の出入り口をふさいで勤務をさせない形を取っている。地元裁判所は6日にストを違法と判断したが、7日時点でストは続いている。同州を管轄する在リオデジャネイロ日本総領事館は、州内にいる日本人に、可能な限り外出を控えるよう呼びかけている。(サンパウロ=田村剛