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 市井の人たちの被爆体験を紹介してきた「ナガサキノート」だが、著名人が登場したこともある。2009年8月6~9日には歌手・俳優の美輪明宏さん(81)を取り上げた。被爆後に目の当たりにした光景が「私の歌作りの原点」と語った。

 美輪さんは長崎市生まれ。父はカフェーや料亭、銭湯を経営し、家庭は裕福だった。だが戦火が激しくなると、水商売は廃業させられ、長崎の街からはモダンさや国際色が、消し去られていったという。

 1945年8月9日午前、国民学校4年生だった美輪さんは、長崎市本石灰(もとしっくい)町(爆心地の約3・9キロ南東)にあった自宅2階で、夏休みの宿題の絵を描いていた。

 我ながら良い出来だと思った。「張り出された時、どう見えるだろう」。確かめたくて、机から数歩下がった。その時、世界中のマグネシウムを全部たいたような光が走った。目の前の明暗が一瞬、逆転した。

 「こんないい天気なのに雷?」。同じ部屋で布団の手入れをしていたお手伝いの女性、清(きよ)ちゃんに尋ねようかと思った瞬間、地響きがした。ガラス窓が割れ、瓦が降ってきた。清ちゃんに「こっちへ」と言われ、布団に潜り込んだ。

 そこで初めて、ウワーンとうなるようなB29の爆音が聞こえた。それが遠ざかり始めたころ、空襲警報が聞こえだした。

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