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 札幌医科大付属病院(札幌市中央区)は10日、腫瘍(しゅよう)・血液内科が医薬品などの開発や効果を確かめるために実施した臨床研究1件で、患者13人分の血液などを無断で使った疑いがあると発表した。病院は、同科で2010年度以降に実施または実施中の臨床研究約150件についても内部調査を進めている。

 不正の疑いが持たれているのは、同科の男性准教授らのグループが11年から実施した白血病などの血液疾患に関する研究で、血液などの使用で患者の同意を得ていなかった疑いがある。研究結果は12年に英国の医療雑誌に発表されている。

 同病院によると、昨年6月に「院内の臨床研究審査委員会の承認を受けていないのではないか」との匿名の告発状が寄せられ、調査を始めた。委員会の承認を受けていることは確認できたが、患者の同意を得ていなかった可能性があることが判明したという。厚生労働省からも調査を求められているという。