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 においを捉える装置(センサー)を、医療や食品に応用する試みが進む。

 東京医科歯科大教授の三林浩二さんらは、糖尿病の早期発見のため、患者の呼気に多く含まれるとされる化合物「アセトン」を測るセンサーを作った。

 呼気検査は、血液検査などに比べ、早く結果が出て痛みもない。病院に限らず薬局などでもできる。1型糖尿病の患者ら数百人で調べたところ、効果的に判定できたという。三林さんは「感度が高いセンサーを作れれば、手をかざすだけで、皮膚から出るアセトンを検出できる可能性もある」という。

 牛、豚、鶏の肉のにおいを区別できるユニークな膜状のセンサーを作ったのは、物質・材料研究機構グループリーダーの吉川元起さんだ。においによって、たわみ具合が変化する膜の特性を応用して識別する。センサーの大きさは、100個並べても1センチ四方で、スマホにも積めるという。

 京セラや大阪大などと産官学の連携で、食品の鮮度判定や環境汚染のチェック、病気の呼気診断などへの応用を狙う。「使い道は広く、社会に大きな変化をもたらす」と吉川さんは期待している。

<アピタル:1分で知る・におい>

http://www.asahi.com/apital/healthguide/minute/(石倉徹也)