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 顔の小じわやたるみをなくす目的で電磁波をあてる美容医療用機器の使用済み部品が、国内で違法に転売されていたことがわかった。大阪市の医療機器販売会社が医療機関から部品を買い取り、滅菌処理して別の医療機関に安価で販売していた。メーカーは使い回しを禁じており、転売品で顔などにやけどをする事例も報告されている。

 問題となっているのは、米国製の医療機器「サーマクール」。棒状の先端部分を顔にあて、刺激でコラーゲンを増やすというもの。先端部分は脱着でき、患者ごとに交換して使う仕組みで、使用後は廃棄することを前提にしている。メーカー側によると、米国や欧州連合(EU)などで承認されているが、日本では未承認だ。

 医薬品医療機器法(薬機法)では、健康被害を防ぐため、国が安全性を確認していない未承認の医療機器は国内での販売が禁じられている。ただし、国が許可すれば医師が個人で輸入して治療に使うことは可能。こうした個人輸入によって、サーマクールは国内の美容医療機関で年間のべ1万7千~3万人(2010~16年、メーカー側調べ)に使われ、人気機器となっている。個人輸入品は転売や譲渡ができない。

 同法に違反して転売されていたのは、サーマクールの先端部分の部品。販売会社の説明や内部資料によると、同社はサーマクールを個人輸入して治療に使っていた医療機関から、使用済みの部品を1個あたり100~2千円で購入。滅菌処理し、4千円で他の医療機関に転売していた。この部品だけを正規に個人輸入することも可能で、相場は数万円という。

 転売は12年ごろから始まった…

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