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 世界的な冒険家だった故植村直己さんを記念した冒険賞の2016年受賞者が16日に発表され、数々の困難な未踏ルートを開拓してきた登山家で、山岳カメラマンの平出(ひらいで)和也さん(37)が選ばれた。

 平出さんは東海大山岳部出身。2008年秋にインド北部のカメット(7756メートル)南東壁の初登攀(とうはん)に成功し、09年に登山界のアカデミー賞といわれる「ピオレドール(黄金のピッケル)賞」を日本人として初受賞した。カメラマンとしての評価も高く、13年には世界最高齢の80歳でエベレストに登った三浦雄一郎さんの登頂の様子を撮影した。

 賞の選考委員会は「誰にもまねできない冒険と撮影を両立している」。平出さんは「これまでに多くの仲間を失って何度も登山をやめたいと思ったが、志半ばで途絶えたパートナーたちのためにも、これからも冒険を続けたい」と話した。

 また特別賞は、兵庫県宝塚市の障害者支援施設「はんしん自立の家」甲山登山隊に決定。学生ボランティアらの協力を得ながら、入所者の登山をサポートしてきた功績が認められた。