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 少しだけ右ひざを折った、独特で、おなじみの始動。日本ハムの斎藤佑樹は、結果だけを求めて投げた。昨季は勝ち星なし。「テーマ? いつも言ってますけど、結果を出していくことしかない。まずは結果」

 16日、韓国プロ野球・KIAとの練習試合で四回からマウンドに上がった。1死一、二塁。打者の手元で微妙に変化するツーシームで攻める。遊撃へのゴロに。ここで守りにミスが出て失点してしまったが、狙い通りの打たせ方だった。

 続く五回は先頭を右飛、次打者を中直で打ち取り、3人目はカウント1ボール2ストライクと追い込むと、この日最速となる142キロのツーシームを振らせた。予定された2イニングを被安打1で自責点0。ピンチで、走者がいない場面で、意図した通りの投球ができた。

 一方で、反省点もある。「まだフォームが自分のものになりきっていない。チャンスをたくさんもらえるわけじゃないので、しっかり調整しないと」。体を深く沈ませ、ボールをできるだけ打者の近くで離す。限られた時間で、いかに理想のフォームに近づけるかが、今後の課題だ。

 「何がしたいのかが見えた。今までと違うのは、誰が見てもわかる。(先発投手の)ローテーションを組むのに、この時期、こんなに苦しむとは思わなかった」と、栗山監督は斎藤の28球を評価した。苦しむとはもちろん、うれしい悩みのほうだ。(山下弘展)