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 北方領土をめぐる日ロ交渉を検証した「NHKスペシャル」の中で放送された安倍晋三首相ら日本政府高官の打ち合わせは、誰がどのような状況で撮影したのか――。16日の衆院総務委員会で、NHKが番組内で使用した映像をめぐってそんなやり取りが交わされた。

 取り上げられたのはNHKが昨年12月18日に放送した「スクープドキュメント 北方領土交渉」。同番組は、昨年11月のペルー・リマでの日ロ首脳会談を前に首相や谷内正太郎国家安全保障局長、外務省の秋葉剛男外務審議官らが打ち合わせをする様子を「外交機密が含まれるため」として音声を消して放映した。

 16日の衆院総務委で、民進党の逢坂誠二氏は「誰が撮影し、なぜNHKは外交機密が含まれると判断できたのか。こうした映像が流れることは妥当か」と質問した。外務省の相木俊宏・欧州局審議官は「個別具体的に判断して、国家公務員法などに違反する行為はなかったものと認識している」と答弁。逢坂氏は判断の根拠を示すよう重ねてただしたが、相木氏は同じ答弁を繰り返した。

 政府は7日、逢坂氏が同様の趣旨を問いただした質問主意書にも「職務上知ることのできた秘密の漏洩(ろうえい)など、国家公務員法などに違反する行為はなかったものと認識している」との答弁書を閣議決定している。