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 メールをハッキングして現金を詐取したとして、警視庁は、ナイジェリア国籍の男(46)=神奈川県大和市=を詐欺と組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)の疑いで逮捕し、16日発表した。「正当な資金の引き出しだった」と述べ、容疑を否認しているという。

 組織犯罪対策総務課によると、男は職業不詳のエゼ・ウバカ容疑者。2015年6月15日、神奈川県内の銀行窓口で、フィリピンの肥料会社がハッキングされて送金してしまった約580万円を不正に引き出し、詐取した疑いがある。

 フィリピンの会社は都内の貿易会社に送金するつもりだったが、振込先の口座番号がエゼ容疑者の会社のものに書き換えられていたという。同課は、エゼ容疑者が両社のメールのやりとりをハッキングして監視し、アドレスを偽装して貿易会社になりすましていたとみている。

 企業間のメールを盗み見し、なりすましメールで企業から現金をだまし取る手口は全国で少なくとも数件確認されているという。