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 岸田文雄外相は訪問先のドイツ・ボンで16日夕(日本時間17日未明)、ティラーソン米国務長官、尹炳世(ユンビョンセ)韓国外相と日米韓外相会談を行った。トランプ政権発足後、3カ国の外相が会談するのは初めて。北朝鮮の弾道ミサイル発射を強く非難するとともに、故金正日総書記の長男金正男(キムジョンナム)氏の殺害事件についても意見を交わした。

 3氏は主要20カ国・地域(G20)外相会議にあわせ、ボンを訪問している。会談は今月12日の北朝鮮による弾道ミサイル発射を踏まえ、米国が主導して実現。約35分間行われ、北朝鮮の状況に関する共同声明をとりまとめた。

 岸田氏は会談後、記者団に「日米韓が緊密に連携し、北朝鮮に挑発行為の自制や国連安全保障理事会決議の順守を強く求めていくことで一致した」と説明。マレーシアで金正男氏が殺害された事件についても議論したことを明らかにした。尹氏も会談後、「トランプ政権の具体的なメッセージが、今回の3カ国協議を通じて明確に伝えられた点で意味が大きい」と語った。

 共同声明では、北朝鮮のミサイル発射について「最も強い表現で非難」と明記。北朝鮮が核・ミサイル開発を禁じた安保理決議への違反行為を続けた場合、「より強力な国際的な対応に直面する」と警告した。ティラーソン氏が日韓防衛のため核兵器を含む「拡大抑止」の提供を表明したことも盛り込み、オバマ前政権同様、日韓の安全保障政策で米国の「核の傘」を維持する方針を改めて明確化した。

 また3氏は近く北朝鮮の核ミサイル問題に対応して新たな事務レベル協議を開くことでも一致。岸田氏の提案で、拉致問題の早期解決の重要性も確認された。(ボン=武田肇東岡徹

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