東京都立小石川中等教育学校(文京区)の入学事務にミスがあったことが17日、わかった。規定の入学締め切り時刻後に手続きした8人を合格としたうえ、実際と異なる手続き終了者数を公表したため、繰り上げ合格の可能性があった生徒の保護者から苦情が相次ぐ事態となった。

 同校によると、新年度入学生の適性検査(入試)は3日にあり、10日正午が入学手続きの締め切り。募集要項では、締め切りに遅れた場合「合格を放棄したものとみなす」としていた。

 定員160人に対して、締め切り前に手続きを終えたのは123人。しかし、事前に入学の意思を示していたものの、自宅が遠かったり、保護者が仕事を外せなかったりするなどして締め切りに間に合わなかった8人も、校長の判断で合格とした。

 また同校が同日、都教育委員会に手続き終了者を123人と誤って報告したため、サイトで実際より8人少なく公表された。このため、繰り上げ合格と思った生徒の保護者から「なぜ合格ではないのか」「要項と違う措置はおかしい」などの苦情が相次いだという。

 奈良本俊夫校長は取材に「私の判断ミス。募集要項を厳格に守るべきだった。入学できると思った子供の心を傷つけた」と話した。苦情を訴えた保護者らに謝罪したという。一方、都教委は「事前に入学意思が示されており、事情を踏まえた校長の判断は問題ない」としている。

 同校は都立の中高一貫校で、昨春に14人(浪人含む)が東京大に合格するなど進学校として知られる。(野村周平

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