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 稲田朋美防衛相が正念場だ。南スーダン国連平和維持活動(PKO)の「日報」問題で批判の矢面に立ち、保守強硬派としての過去の言動との矛盾も突かれる。安倍晋三首相に重用されて「将来の宰相候補」の一人とも言われてきたが、国会論戦では文民統制を機能させる能力が問われている。

 「陸上自衛隊で(日報の)探索が行われていると認識していたが、統合幕僚監部で探索しなかった。不十分だと思っている」。20日の衆院予算委員会。稲田氏はこの日も野党から集中砲火を浴び、不快そうな表情で答弁した。

 南スーダンPKO派遣部隊が作成した日報が、一度は廃棄されたとして情報公開請求に「不開示」とされつつ、後に電子データが見つかった問題。電子データの存在が稲田氏に報告されるまで1カ月かかったことも判明し、省内の掌握力が問われた。それだけに、一連の答弁には防衛省・自衛隊への不満がにじむ。

 報告遅れが明らかになると、稲田氏は幹部を呼んで厳しく責めた。省内では「大臣がいらだっている」という受け止めが広がり、ギスギスした空気が流れる。国会で守勢に回る稲田氏は、防衛省の対応について「おかしい」と周囲に疑問を口にする。

 攻め込まれているのは、日報の開示問題だけでない。日報には、昨年7月の首都ジュバの様子について「戦闘」という記載があった。見解を問われ、稲田氏はこう答えた。「(『戦闘』という)憲法9条上の問題になる言葉を使うべきではないから、『武力衝突』という言葉を使っている」

 官僚が作った想定問答集にはなかったくだりだ。自衛隊派遣を憲法違反にしないため、「武力衝突」と言い換えているかのような答弁。政権は火消しに追われた。

 稲田氏は2005年、「郵政選…

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